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甕棺だけではない!?~弥生時代の墓制~2

皆さん、お久しぶりです。前回の記事から、随分と間があいてしまい申し訳ありません。
今回は、数多くある弥生時代の墓制の中から広範囲にわたってみられる2つの墓制を紹介したいと思います。
それではどうぞご覧ください。


さて、皆さんは「甕棺以外の弥生時代の墓制を答えよ」と問いかけられた際に何と答えるだろうか?
おそらく、多くの人々が返答に悩むことだろう。
中には、「あれの名前なんだっけ?」と思う人もいるだろう。

今回は、そんな咄嗟には出てこないけれど聞いたことがあるという人も多いと思われる2つの墓制について述べていきたい。

2、土壙墓と木棺墓
山川出版社、詳説日本史図録第3版によると、
土壙墓(どこうぼ)は「地面を掘り下げてつくった壙(墓穴)に、遺体を直葬する最も基本的な埋葬形態。弥生時代の全時期にわたってつくられ、広範囲に分布する(p20、3弥生時代の墓制より)」とされている。

木棺墓は「木製の棺に遺体をおさめた埋葬形態。棺用の木材加工には、磨製石器や金属器の使用が不可欠であったため、弥生前期の出現とされる。古墳時代前期まで広く用いられた(p20、3弥生時代の墓制より)」となっている。

これらの説明を読んでみて「これ知ってる」とか、「ああ、そういえばそうだ」と思った方もいるのではないだろうか。
前回のコラム内で述べた「甕棺墓」が九州北部に多く見られるのに対して、「土壙墓」や「木棺墓」は全国的に多く見られる。そのため、実際に見たことがある人も数多くいるだろう。

ここで一つの疑問が浮かぶ。
何故、多くの人々が見聞きしたことがあるにも関わらず直ぐに答えられないのだろうか

その理由として、考えられるものが二つある。

まず、授業内において重要視されることが少ないということが挙げられるのではないだろうか。
学校において日本史の勉強をする際には、どうしてもテストのことが頭にあるために重要語句ばかりに目が行きがちになってしまう。そのため、例え授業で触れられたとしてもテストに出ないからと頭の隅に行ってしまうことが考えられるからだ。

次に、甕棺墓に比べ身近にある為に印象に残りずらいと考えられるのではないだろうか。
人は珍しい出来事等は関心を持ちやすいが、普段から当たり前のように起こっている出来事は蔑ろにしがちである。
この事と同様に、甕棺墓という珍しい墓制には興味を持つが、全国的に見られる土壙墓や木棺墓にはあまり興味を持たない人が多いのかもしれないと考えるからだ。

以上に挙げたのは、あくまで私個人の意見である。
読んでいる方々の中にいは反対意見や、もっと違う意見を持つ人もいるだろう。
私は、それで構わないと思っている。

一つの疑問から個々人で、様々な事を考えてみる。それこそが、歴史の楽しみの一つだと考えているからだ。

この記事が、様々な疑問を持ち考えてみるという楽しみ方を知ってもらえる切っ掛けになる事を願いながら今回のコラムを終わりたいと思う。


参考文献
「山川 詳説日本史図録(第3版)」2010年1月31日発行


ご覧いただきありがとうございました。
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